終身保険の特徴・メリット・デメリットとは

終身保険の特徴・メリット・デメリットとは

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最終更新日: 2024年11月07日

終身保険とは


終身保険とは、解約しない限り一生涯にわたり、保障が継続する保険のことです。その特性から、葬儀費用、老後の遺族の生活費、相続対策などを目的として加入するケースが多いです。

定期保険や養老保険との主な違いは、保険期間・満期保険金の有無・解約返戻金の有無です。

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終身保険のメリット 

保障が一生涯続くため確実に保険金をのこせる

終身保険は保険期間が一生涯のため、確実に保険金をのこすことができます。被保険者が何歳で亡くなっても、保険金受取人は保険会社から死亡保険金を受け取ることができます。そのため、「自身が死亡した際には、保険金受取人に所定のお金を残してあげたい」という目的をほぼ確実に達成することができる安心感を得ることができます。

遺族は葬儀費用や遺品整理、相続税等、経済的な支出が伴ってしまうかもしれません。その際、死亡保険金受取人である遺族の経済的負担等を軽くできるのが、終身保険の大きな役割だといえます。

保険金を指定した人にのこせる

死亡保険金受取人をあらかじめ指定できますので、将来誰がどれだけ受取るのかを決めておくことができます。

解約返戻金がある

終身保険には、解約返戻金があります。中途解約した場合、契約からの経過期間に応じた解約返戻金を受け取れます。使い道は自由なため子どもの教育費や老後資金等、目的に合わせて活用できます。

ただし解約時期によっては、払込保険料総額を下回る可能性があります。しかし保険料の払い込みが完了した後は、解約返戻金額が払込保険料総額を上回ることもあります。解約返戻率は、終身保険の種類、加入時の予定利率や年齢、保険料の払込期間や払込方法、解約時期などによって異なります。そのため、解約返戻金の額が払込保険料総額を上回るかどうかなどは一概に断定できません。加入を検討する際には、設計書などで、解約返戻金額や解約返戻率を確認しましょう。

万が一に備えながら将来に向けた貯蓄や資産形成ができるため、安心感が得られるでしょう。

保険料が変わらない

一般的に定期保険は満期時に更新を行うたび、保険料が上がります。一方、終身保険には更新がないため、加入時の保険料が途中で上がることはありません。なお、保険料の払込期間は、死亡するまで保険料を払い続ける「終身払」のほか、一定期間や一定年齢まで保険料を払い込む「有期払(短期払)」払い込みが1回の「一時払」があります。

税負担軽減、相続対策になる

年末調整や確定申告により、保険契約者(保険料負担者)が1年間に払い込んだ保険料のうち一定額が、「生命保険料控除」として所得から差し引かれ、所得税や住民税の負担が軽減されます。

死亡保険金は、「残された家族の生活保障」という大切な目的を持っていますので、一定の死亡保険金が非課税とされています。 相続人が保険金を受け取る場合に限り、「500万円 × 法定相続人数」が非課税金額となります。

 

終身保険のデメリット 

保険料が割高

終身保険は解約しない限り、いつかは保険金を受け取ることができるため、「掛け捨て」タイプの定期保険に比べて保険料が割高になります。しかし、若い年齢で加入するほど、保険料は比較的安く、契約時から保険料は変わらないため、将来も家計における負担は抑えられます。

また、子どもが独立するまでの間などの特定の期間で保障を手厚くしたい場合は、保険料が割安な定期保険で保障をあわせて準備すると安心です。

インフレに弱い

終身保険は通常、契約時に定めた死亡保険金や解約返戻金を死亡時や解約時に受け取ることになります。

しかし、インフレにより死亡時や解約時に物価が上昇していると、受け取る死亡保険金や解約返戻金は実質的に目減りしてしまいます。つまり、インフレが発生すると、死亡保険金を受け取る時の1,000万円の価値は、契約時の1,000万円の価値より減少してしまうということです。

早期で解約すると、解約返戻金額が払込保険料の総額を大きく下回ることも

終身保険の保険料の払い込み期間中に保険を解約すると、通常、解約返戻金額はそれまでに払い込んだ保険料の総額を下回ります。特に、契約から間もない早期に解約すると、大きく下回ることもあるため、注意が必要です。

早期で解約することのないよう、将来の収支をしっかりと確認して加入しましょう。

見直しが難しい

定期保険には満期や更新があるため、ライフステージや経済状況の変化などに応じて保障の内容を見直す機会が必然的にあります。しかし、終身保険には満期や更新がなく、基本的に長期間にわたって加入し続けることを目的としているため、こまめに見直すには不向きな保険といえます。

例えば、こまめな見直しが不要な長期の保障を終身保険でカバーし、定期的に見直す必要がある保障を定期保険でカバーするなど、目的に応じて生命保険を使い分けましょう。

どんな人にオススメ

ライフプランがある程度見えていて、長期的な資金計画を立てられる人

終身保険は基本的に長期間にわたっての保障を確保し続けることを目的とする保険です。したがって、保険料が家計を圧迫するなどを理由に途中で解約することのないよう、この先の人生で大きな出費が出る時期でも、ある程度収支に余裕がある人が向いています。

無駄遣いが多く、家計管理や貯蓄をすることが苦手な人

計画的に家計管理や貯蓄をすることが苦手な方やついつい無駄遣いしてしまう方などは、口座やクレジットカードから自動的にお金を保険料として払い込む生命保険の活用が向いています。終身保険は長期間にわたって払い込み続けることで、より資産性を高め、遺族に残すことができるので、計画的に長く続けることが大切です。

死後のお金の心配を減らしたい人

終身保険の最大のメリットは一生涯の保障があることです。したがって、死亡後に葬儀費用、遺族の生活費、相続対策資金などを、自身が決めた相手に確実に残したい方に向いています。多額の死亡保険金を特定の相続人だけが受け取る場合には否認されるケースもありますが、原則、死亡保険金は受取人固有の財産となるため、保険金の受取人が受け取った保険金が、法的に他の相続人に渡ることはありません。保険金を受け取る人に「想い」と「お金」を残すことができる最適の方法です。

まとめ

貯金が十分にある場合は、終身保険に加入する必要性が低いかもしれません。終身保険は、死亡などの万一の事態に備えるための保険であり、万が一の事態に対応できる預貯金やその他の資産があれば保険は不要です。

例えば、万が一の際に家族が安心して生活するために必要なお金が5000万円の場合、すでに5,000万円以上の資産があるならわざわざ加入する必要性は低いと言えます。

ただし、資産が十分にある方は相続税の負担軽減対策や、お金に名前をつけて残したいという場合は終身保険への加入をおすすめできます。

メリットやデメリットを理解したうえで、目的に応じて終身保険の活用を検討してみてください。

終身保険が自分に合っているか知りたい、終身保険についてもっと詳しく知りたい場合は、私たちほけんのアンマーにご相談ください。

大切なお金の使い道が、皆さまの人生にとって最良の選択となることを願っています。

 


▼ここまで読んでいただきありがとうございます😊▼

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筆者紹介

みやぎのプロフィール画像

名前:みやぎ

業界歴:国内大手保険会社で11年勤務

資格:2級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士

趣味:家庭菜園

座右の銘:ちゅぬ うんじぇ わしてえ ならん(人の恩じぇ忘してぇならん) 
【意味】自分の恩はわすれても、人からの恩は忘れてはいけない

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