【がん】早期発見が命を救う:安心して治療を受けるための備え

【がん】早期発見が命を救う:安心して治療を受けるための備え

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最終更新日: 2024年10月23日

「がんの治療にはお金がかかる」というのが一般的なイメージですが、必ず高額な治療費がかかるというわけではありません。お客様から「身内ががんになったが、治療費は100万円もかからなかったし、完治し元気だから保険の必要性は感じない」と。それも事実です。しかしすべての方がそうでしょうか?

「お金の切れ目が命の切れ目」という言葉を聞いたことがありますか?

がん患者の経済的困窮を綴ったドキュメンタリー

2009年1月、6年半の闘病の末、お亡くなりになった金子明美さんとご家族の戦いです。

 

2021年に日本国内でがんと診断された人の数は、約100万人。交通事故の発生件数は約50万件。

2022年にがんで亡くなった人の数は、約38万人。同年の交通事故死者数は約3,500人です。(がんは死亡総数の24.6%を占めており、日本人の死因第一位となっています。)

生涯でがんになる確率は男性で62%、女性で46%と、まさしく2人に1人はがんになる時代です。

がんの発生原因はわかっていない

日本人の死因の上位を占めるのは「がん(悪性新生物)」、「心疾患(急性心筋梗塞)」、「脳血管疾患」ですが、がんの治療は心疾患や脳血管疾患の治療とは明らかに異なります。理由は、脳血管疾患・心疾患の多くは原因がわかっているため治療法が確立しているのに対し、ほとんどのがんについて、発生の原因がわかっていないのです。そのため治療法が確立されていないものも多く、日々新しい治療が開発されています。

一般的に新しい治療法は、その効果とは関係なく、全額自己負担の自由診療となります。つまり最先端治療を受けようとすると治療費は高額となるのです。

がんは、遺伝子がなんらかの原因で傷つくことで起こる病気です。がんの発生は様々な要因から起こる細胞分裂のコピーミスであるから、がんにならないからだを手に入れることはできないと言われています。

しかし現代では、がんは不治の病ではなくなりました。がんの告知率は伸び、治療して治す時代となっています。

 

がん治療にはお金がかかる?

例えば胃がんの場合、早期発見で内視鏡での切除ですめば、公的医療保険により、自己負担金は8万円ぐらい。早期がんで治療を受けた患者さんの中には、「思ったより治療費がかからなかった」と言う人もいます。

一方で、がんが進行すると大掛かりな手術や長期の入院が必要になったり、また放射線や抗がん剤による治療も受けたりすることになります。

このように、がん治療は、早期がんか進行がんかによって、行う治療の内容が大きく変わってきます。

治療にかかる費用は、がんの種類よりも進行度(ステージ)に大きく影響を受けます。治療に高額なお金がかかる可能性もあるのです。

 

今までどうりの仕事は出来ないことを自覚しておく

がん患者の離職率は、診断後に40%程度。離職した患者の再就職率は約9%です。

治療・療養に専念するためや、長期入院をした場合は、足腰が弱っていたり、思っている以上に体力が減少し疲れやすくなっています。今までと同じように仕事をこなすことは非常に困難で、通院の時間を確保したり、副作用があったりと仕事を続けることが難しい場合もあります。

職場や周囲に迷惑をかけたくないというのが主な離職理由です。

仕事が続けられないということは収入が減るということです。

 

全国で生まれる「がん難民」

日本では「がん」と告知されると、ほぼ無条件で三大標準治療を行います。主なものは、外科療法(手術)、放射線療法、薬物療法(化学療法)です。この三大標準治療も飛躍的に進歩していて、多くのがんを克服することが可能になって来ています。

しかし、その一方で、「がん難民」という言葉が社会現象化されています。日本医療政策機構による「がん患者調査報告」によると、治療説明や治療方針決定時に不満や不納得を感じたがん患者は全国で100万人と推定されています。

治療は尽きたと医師から宣告された、国内未承認の最新の抗がん剤治療を受けるべく医師を捜し求めている方や、自分にあった治療を受けたいが適切な情報がなく前に進めない方、過去に受けた治療に納得できず後悔を持ち続ける方など、再発後や終末期にそうした状態になる患者のことを指すことが多く、医師に見離されるという悲しいケースが多く存在しています。
では、医師に見離されたらもう治療法はないのでしょうか?

 

がんの新たな治療法

大きな病院の医師に見放されたから治療法が無いかと言うと、決してそうではありません。先進医療を始め未承認薬、免疫療法、代替医療などでがんを克服したという例は沢山存在します。

最近、アメリカなどを中心に驚異的な効果を出している遺伝子治療などもその進歩は目覚しく、今後がんで人が亡くなることがなくなるのでは思わせるほどになって来ています。

しかしがんの遺伝子異常を調べ、一人ひとり患者に最適な治療薬、オーダーメイドの治療法がみつかったとしても、さまざまな要因から治療を断念せざる負えないこともあるようです。

【京都大学病院のオンコプライム検査の場合】自由診療(検査費用約88万円)で、原発不明がん、希少がんあるいは標準治療が効かなくなったり症状の改善が見られなかったりしたがんで、京大病院に来院可能な方が対象です。

2015年4月~2017年4月で、8~82歳までの155人の患者さんが京大病院でオンコプライムの検査を受け解析ができた人は138人。そのうち122人に何らかのがん治療薬につながるような遺伝子の変化が見つかりました。122人のうち、国内で承認されている薬があった人は約6割、日本では未承認だけれども米国で承認されている薬や海外での治験があった人が約4割でした。

この結果から言えるのは、この検査を受けることによって、保険診療による薬がなくなった患者さんでも、がんの治療薬につながるような情報が得られる可能性が高いということです。

ただ、実際に、オンコプライムの検査の結果に基づき、治療を受けた人は18人で15%程度。

治療ができなかった理由は、検査の結果を待っている間に状態が悪化した人が3分の1、海外の薬や治験中の薬はあるけれども、日本では使えない人が半分以上でした。また、薬代も自由診療になるので、薬代が高いから治療が受けられないという人も約10%いました。

検査費用が高いことは難点の一つです。分子標的薬を使う場合には月50万~100万円くらい、免疫チェックポイント阻害薬なら月150万円くらいかかります。

 

大切なことは早期発見・情報・お金

がんを治すには早期発見が不可欠

 

現在、がんは発生した臓器でとどまる「早期がん」のうちに発見できると、5年生存率は約9割を超えます。早期発見は

  • がんを治す可能性が高くなる。
  • 治療の負担が軽くなる。
  • QOL(生活の質)を損なわずに治療できる可能性が高くなる。
  • 医療費が軽減できる

早期発見のためには検診を受けるしかありません。 しかしながら、欧米のがん検診受診率が70%以上あるのに対し、国内におけるがん検診受診率は20%〜30%ととても受診率が低いのが現状です。 

情報を得る

「信頼できる情報を集めること」がんと診断されたとき主治医から直接アドバイスを受けることが最も信頼できる情報源です。詳細な説明を求め、理解できるまで質問することが重要です。しかし、わかっていても何回も聞くことは今の医療制度では難しいとこもあります。最近では一般の方向けの「ガイドラインの解説」も発行されるようになってきました。診療ガイドラインに載っていない新しい治療であっても話を聞き検討してみたい場合は医療コーディネーターに相談することもできます。

インターネット上には多くのがん治療に関する情報が存在します。信頼できる情報かどうか自分の治療に適しているのかを判断しなくてはなりません。自己判断での治療選択を避け、専門医の指導のもとで最適な治療を選択することが重要になります。

 

お金

国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録全国集計」によると、2022(令和4)年にがん検診・健康診断などによりがんが発見された人はがん患者の15.0%でした。他の疾患で経過観察中に受けた検査によって発見された人が35.1%で、残りは自覚症状が出てから受診して発見された人などです。自覚症状がでてからの発見は進行している可能性がある、すなわち治療に高額なお金がかかる可能性があります。

がんにり患したことにより収入が減り、支出が増加する。費用を気にせず治療するためのお金を準備することが必要です。

 

まとめ

私たちはがんを治すことはできません。がんはいつどのような状態で発見されるかもわかりません。また、発見されたときどんな治療法があるのかもわかりません。しかし、がんにり患したときにどのような保険がお役にたてるのか一緒に考えることはできます。

がん保険、ひとつとってもにも支払い事由に違いがあります。がん保険に加入していたのに。。。ということがないよう、ご加入から時間がたっているのであれば内容を確認する必要があります。

仮に自分にがん保険が合っているかどうか判断できない時は、私たちにご相談ください、納得する方法が見つかる可能性があります。

わたしたちは、現実を直視し、時には勇気を持って適切な箴言(アドバイス)を行います。それは、まるで子どもの成長や活躍を心から願う母親のような気持ちです。

「ほけんのアンマー」は、このような温かくも現実的な姿勢で、お客様一人ひとりの人生に寄り添い、応援する存在であり続けたいと願っています。

 


▼ここまで読んでいただきありがとうございます😊▼

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筆者紹介

みやぎのプロフィール画像

名前:みやぎ

業界歴:国内大手保険会社で11年勤務

資格:2級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士

趣味:家庭菜園

座右の銘:ちゅぬ うんじぇ わしてえ ならん(人の恩じぇ忘してぇならん) 
【意味】自分の恩はわすれても、人からの恩は忘れてはいけない

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